日曜日の神戸はすごく盛り上がっているな
私の父は平成14年5月23日に亡くなりましたので、もう12年が過ぎました。
日曜日に十三回忌の法要をおこなったのですが、月日の経つのは本当に速いですね。
法要は命日より前ならいつでも良いと言われたので18日の日曜日にお願いしたのですが、そのときには見かけなかった黄色い花が道端に咲きはじめました。
父が亡くなり、葬儀の準備などでバタバタしているときに、クルマの中からふと道端をみると、この花がたくさん咲いていたのを鮮明に覚えているのですが、この花は本当に父の命日に合わせるように咲きはじめるようです。
なんという花か知らないのですが、この花を見ると優しかった父のことを思い出します。
私は毎日クルマで西区の自宅から中央区の事務所まで通っていますが、道路の両側は毎年この時期、この黄色い花が満開状態になります。
私は大学時代、高倉健さんの映画にはまった時期がありましたが、寺島純子さんとの共演シリーズはあまり見なかった。
が、この映画傑作!
高倉健さんはかっこよく、寺島純子さんは実に美しい。
というか、寺島純子さんもかっこいい
昔の映画は画面全体が美しいな。
もちろんストーリーも面白い。
最近あまり映画を見ませんが、やっぱり昔みたいな面白い映画がないからだろうな
どうせ死ぬなら桜の下よ
死なば屍に花が散る
「田原坂」の歌詞をインターネットで調べたら、この二行が出てくるのに、you tubeで見ると、どの動画でも、なぜかこの部分が出てこない(歌われない)。なんで?
小室直樹先生の名著の一つですが、こう書いてあります。
「デモクラシー」の反対語はなんですか?と問われると「軍国主義」と思う人が多いが、これは間違いで、デモクラシーの反対は「神権政治」である。(186ページ)
つまり人間中心の政治が「デモクラシー」で、その反対は神様が中心で、神の意志に則って行われる「神権政治」である。
世界史に類を見ないといわれる戦時中の軍事政権(東条英機内閣、軍人である東条英機さんが総理大臣、内務大臣、陸軍大臣などを兼務)が成立した時代もちゃんと普通選挙が実施されていて、その意味では民主主義の手続きが行われていた。
日本の歴史教育は年号のマル暗記ではなくてこういうことを教えないとダメだと私は思います。
問題は、選挙で選ばれたら自分が神になったと勘違いしてしまうことです。
日本の場合は、政治家が選挙の公約を平気で破るといわれますが、これは
「自分は選挙で選ばれたので、(任期満了までは)神になったのでなんでも許される」
という思想に他なりません。
小室先生は「危機の構造」でも、
「日本人の思考・行動様式は戦前のそれと全く変わっていない。」
と言っておられますが、私もそう思います。
この本でも言っておられますが、日本の民主主義はまだまだ未熟である
正当な憲法改正の手続きをとらず、時の政権が憲法の解釈変更で真逆の法律を通すことは民主主義の否定(つまり神権主義)です。
昨日も書きましたが、議案そのものの良し悪しは別問題で、今、重要なのは、どのような手続き(プロセス)をとるかです。
また、今回の問題が可決成立した場合にはそれが前例となります。
今回もニュースを見ると過去の判例などが引き合いに出されていますが、あのように未来永劫、前例となる。
すると憲法9条の規定なども真逆の法律解釈に基いた法律を通すことが理屈上は可能となり、憲法は形骸化する。
今般の「前例」を根拠に将来の政権がどんな法律を作ってしまうのか?
考えたら怖いな。
「そんなことをするわけがない」
と誰が言えるのでしょう?
民主主義の手続きに従ってことをすすめていだくことを切に願います。
故いかりや長介さんが刑事ドラマで言ったセリフで、私はこの言葉が大好きです。
今日のニュースを見て、失礼ながらこの言葉を思い出しました。
言っておられることはすべてごもっとも。
私もまったくその通りだと思います。
しかし、正しいことを実行するには、多数を確保して憲法を改正するしか他に道はないのでは?
民主主義はプロセスが重要
kindle版を購入し、面白かったので二回読みました。
シンガポールを今日のように発展させたリークアンユーさんが今後の世界情勢について語っておられます。
たいへん説得力のある内容で、興味深い。
アメリカの未来
・アメリカ経済が傑出しているのは、起業家精神が社会に根付いているからだ。
・起業家も投資家もリスクや失敗を成功につきものの不可欠な要素だとみなす。
・アメリカで成功している企業はみな、何度も挑戦しては失敗している。
・アメリカ起業文化の特色 ①国が個人の自立と独立独歩を重視すること②新規事業を始めた者を尊重すること③企業や革新の努力が失敗しても受け入れること④大きな所得格差を容認すること
・アメリカは債務超過や赤字に悩まされているが、だからといって二流国家に転落することはない。歴史を振り返るとアメリカは革新や再生の能力が高いことがわかる。
・アメリカ社会は歴史も文化も宗教も異なる相手を、簡単に仲間として受け入れる
・きわめて危険なのは、アメリカ経済の回復に時間がかかりすぎてアメリカが保護主義的になり、貿易摩擦や日本バッシングが拡大することだ。最悪の場合には貿易や経済の関係が悪化し、相互の安全保障関係が弱体化し、破綻してしまう。
日本についてはあまり書かれていませんが、日本はアメリカの逆(起業や革新の精神に欠ける、閉鎖的、保護主義的など)の性格をもつ国なので、暗に今後は衰退するといっておられるように私は感じます。
日本がアメリカのような起業社会・資本主義社会になれるかというと、これは絶対に無理なので、今迄通り保護主義・社会主義的な社会であり続けるしかないのですが、今までと違って今後は、そのことが日米関係を悪化させるようになる。
そうすると本当に「きわめて危険な」状況が起こるかもしれません。
インドの未来、中国の未来、イスラム原理主義の未来など、日米以外の国々のことも詳しく書かれています。