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生産年齢人口


これは良い本です。
日本経済停滞の理由がたいへんよくわかります。
生産年齢人口が激減してるのがその理由。
生産年齢人口とは15歳~64歳の現役世代の人口

「国立社会保障・人口問題研究所のデータ」
生産年齢人口(1884年~2012年)
生産年齢人口推計(2010年~2060年)

減り方がすさまじい

1995年⇒2000年 △945千人
2000年⇒2005年 △2,028千人
2005年⇒2010年 △3,060千人

以下は推計による減少数
2010年⇒2015年 △4,917千人(※1)
2015年⇒2020年 △3,410千人
2020年⇒2025年 △2,563千人
2025年⇒2030年 △3,115千人
2030年⇒2035年 △4,300千人
2035年⇒2040年 △5,544千人(※2)

(※1)団塊世代が65歳以上になる
(※2)団塊ジュニアが65歳以上になる

私は次のことを覚えておこうと思います。

①生産年齢人口のピークは1995年。ここから2015年までの20年間で、なんと10,950千人も減った
②そのうち団塊世代が65歳となる2010年~2015年の5年間で4,917千人も減っている(半分はこの5年に集中)
③団塊の世代は約10,000千人。(団塊ジュニアも同じぐらいいる)
④生産年齢人口は2010年~2015年の5年間で、団塊世代が10,000千人減って、15歳~20歳の人口が約5,000千人増えた。

現役世代人口の激減はどう考えても日本経済停滞の主原因だ。
95年から10,000千人も減っているのか!
モノが売れないはずだ。
金融緩和したって円安になったって解決できない。
株価が上がっても庶民には関係ないな。

ベルツのお墓

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アマゾンでみつけたミュウ工房というところで、昨年亡くなったビーグル犬・ベルツの墓石を作ってもらいました。
たったの5,800円で、しかもスタッフの方にはとても親切に対応していただきました。

リタイア

今日は爽やかな秋晴れのように思ったので、総合運動公園往復の22キロコースを走ろうとしたのですが、
あまりの暑さで脱水症状のようになってしまい、18キロ付近でリタイアして、歩いて家まで帰りました。
まだまだ暑いな

50周年記念講演会

講演会タイトル

私は近畿税理士会という団体に所属していますが、この団体は私や東海道新幹線と同い年で、今年50周年を迎えます。
半世紀!
で、私の所属する近畿税理士会・租税教育推進部で本日、記念講演会を開きました。
講師は辛坊さんと森アナウンサーのお二人で、楽しい講演だったな

大阪見物

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子供の友達が出演しているライオンキングを見に家族で大阪へ出かけました。
家族で大阪に行くなんてめったにない機会なので、観劇のあと地下鉄に乗って動物園前まで行き、串カツを食べて通天閣に登り、最後に寿司を食べて満腹で帰りました。
通天閣のパンフレットにペーパークラフトが付いていたので子供と一緒に作ったのですが、てっぺんのパーツをラテ吉がぐちゃぐちゃにしたので未完成です。

デフレではない

私は現在の日本経済が「デフレだ」という人の話は信用しませんし、そういう人の本も読みません。
私の知る限り、野口悠紀雄先生だけが「デフレではない」ということを再三言っておられますが、
この本を書かれた藻谷浩介さんもデフレ否定派のようなので、読んでみました。

日本経済はデフレではないので、日本経済停滞の原因はデフレであるはずがなく、日本経済停滞の原因は生産年齢人口の減少による内需縮小であるといっておられます。
私も全くその通りだと思います。
野口先生も言っておられますが、デフレだと決めつけることの問題点は、経済対策が間違った方向でなされてしまうことです。
金融緩和をしてインフレ誘導してもダメ。
世の中の人たちは、こういったマクロ政策によって、仮に物価が上がって給料が上がったとしても実質所得は変わらないということがなんで理解できないのでしょうか?
そんなことを言っている間に、生産年齢人口の減少と内需縮小はますます進んでいく。
この本の作者は触れておられませんが、産業の海外移転も日本経済停滞の大きな原因だと私は思うのですが、これもますます進むな。

藻谷先生のご説明
「(多くの日本人は)在庫が腐って時価が低下していくことや、サービスの価格が過当競争の中で下がることを「デフレ」というマクロ的な現象から生じたものと解釈します。このデフレというのは何なのか、本当の意味は「貨幣供給 < モノ・サービスの供給、という状態」だと思うのですが、それにとどめ置かれずに、どうも単に生産能力過剰でモノの値段が下がったような場合まで「デフレ」にされてしまっているように思えます。」(KINDLEで読んだのでページ数はわかりません)

つまり、高校の政治経済で最初に勉強する「需要と供給=価格決定メカニズム」とインフレ・デフレを混同しているのです。
アマゾンの書評で、
「この作者は生産年齢人口の減少がデフレの原因だといっているが・・・」
などと書いている人がいますが、そんなことは書いておられません。
でもそんな風に理解してしまう人がたくさんいるんだろうなあ。