私は子供が二人いますが、今の日本の経済状況を考えると、子供たちには将来、医者か公務員になってほしいと思います。
誰でもそうではないでしょうか?
で、医者・公務員になれなかったら介護関係の仕事に就く。
今、新聞折り込みの求人広告を見ると介護関係の求人ばっかりですね。
で、この先どうなるかというと野口先生は2040年には4人に一人が介護・医療従事者になるという異常な経済状況が待っていると書いておられます。
これも、誰もがそのようになると感じているのではないでしょうか?
もちろん介護・医療・公務員の仕事が悪いと言っているわけではありませんが、このような仕事に従事する人が多数を占めるような社会は、社会として成立しえないでしょう。
一方で製造業は海外に移転し、食糧自給率が低下する(つまり食糧品輸入が増えている)など産業空洞化も進んでいる。
やはり、製造業、農林水産業、販売業、サービス業などのうち、新しい価値を生み出すような産業が発展し、同時に若い人たちがどんどん起業するような社会でなければ国の経済は衰退します。
野口先生は一貫して、日本経済復活のためには産業構造を変えることが必要で、金融緩和をやっても何も解決しないと言っておられますが、改めてそのとおりだと感じさせられる本だ。