この本、KINDLE版でなんと400円で読めます。
かなり古い本ですが、ためになることがいろいろ書いてあります。
大学生のころ、私の所属していたゼミでは「エクセレントカンパニー」(大前研一さん訳)をテキストにしていたのですが、やっぱり似た雰囲気があります。
今にして思えば、日本の企業の経営は
「同業の各社が協定にもとづいて同じようなものを作り、価格も協定し、人間関係(癒着)づくりだけでシェアの獲得競争をする」
という暗黙のルールがあって、今もそれが続いている。
商品差別化や経営戦略による競争を否定する社会主義的な経済。
そういう時代においては、この本に書いてあるような経営戦略が、真逆の思考方法として新鮮に見えたので、当時人気を集めたのだと思います。
もちろん現在においても、このような経営戦略論を否定するわけではなく、海外製品が台頭して日本の各業界のムラ社会的な秩序が崩壊しつつある今日においてはますますその必要性が高まっていると思います。
たとえば、私が昔勤めていたタイヤ会社(業界シェア4位)の株主構成を見ると、大口株主の2位に㈱ブリジストン(業界シェア1位)、9位に横浜ゴム(業界シェア3位)が出てきます。
こんなんで正常な競争ができるのか?
われわれは400円で勉強し、今後の対策をよく考える必要があります。