出張で東京に来ているのですが、仕事が終わったので、吉村昭さんの「東京の戦争」を読んでいます。
この小説は吉村昭さんの体験をもとに戦時中の東京の様子を描いた作品ですが、冒頭に、
「私は昭和2年5月1日に生まれた。年号が大正から昭和に改元されたのは前年の12月25日であるので、私は昭和という時代そのものを生きたことになる。」
と書いてあります。
で、実は亡くなった私の父も昭和2年生まれ(3月5日)で、名前も同じ「昭」なのです。
名前が同じなのは知ってましたが、同い年とは知りませんでした。
昭和になったばかりの年に生まれたから昭と名付けたのでしょうか?
終戦時には18歳で軍隊に入るギリギリの年齢だったと書いてあります。
当然、年齢的にはすべて父とダブりますので、読んでいるとまるで父の昔話を聞いているような気分になります。
吉村昭さんの小説は昔から好きですが、一層親近感が湧いてきました。