最近あまり見なくなりましたが、昔はよくテレビで過去の大事件を紹介する特別番組をやっていました。
で、必ず出てくるのは
・三億円事件
・あさま山荘
・下山事件(松川事件・三鷹事件)
・帝銀事件
などの有名な事件でしたね。
今回は矢田喜美雄さんの「謀殺 下山事件」を読みました。
下山事件は、真相がわからず迷宮入りとなった事件です。
私は子供のころから、テレビの特別番組で何度も見ていますが、何とも言えぬ不気味な事件で、息をのむような思いで非常に興味深く読みました。
下山総裁が殺害された過程はこの本に書いてある通りではないかと思います。
(したがって、私は他殺であったと思います)
しかし、誰がこの事件の首謀者で、なんのために下山総裁を殺害したのかという点については、違うような気がします。
当時副総裁だった加賀山さんの証言に、
「この事件は右翼、またはアメリカが共産党弾圧の口実を作るためにやったのだという説を立てる者もいる。アメリカはこんな事件を起こす必要はなかった。(中略)アメリカが起こす理由はどこにもないのである」
という一節がありますが、私もその通りだと思う。
アメリカが、そんな理由でこんな事件を起こすかな?
矢田さんは松川事件・三鷹事件もアメリカの陰謀だと思っていたのか?
どうもスッキリしない
では、誰が何のためにやったのか?
これは永遠の謎だ。