フランスのサルコジ大統領はやっぱり選挙で負けましたね。
私は別にサルコジ大統領のファンではないのですが、緊縮財政を主張する保守派が破れて左翼社会党の候補者が大統領になったことが興味深い。
これが世界の潮流でしょう
ギリシャも同じ。
緊縮財政推進派の与党政権がかろうじて過半数を維持したものの、左翼系の野党が議席を増やしたようですね。
ギリシャも時間の問題か?
アメリカ大統領は民主党。
日本の総理大臣も民主党
まさに、左翼政権の時代やな。
まあ、こんな時代に、
「社会保障費と公務員給与と公共事業を削減して財政を立て直します。」
などという政策を掲げる人が選挙で勝てるわけがないですが、日本の例が示すように左翼政権はイザ政権を取っても何もできないのでは?
この先数十年、先進国が経済の衰退と財政赤字体質に歯止めがかけられないのも事実なので、いずれは左翼政権もひっくり返る。
で、どうなるかというと、政治的には左翼も保守も右翼もなくなるのではないでしょうか?
多数の小規模な政党が乱立して、一党独裁や二大政党などという時代は終わるな。
そうなると政治はますます何もできなくなる。
で、結局先進国は緊縮財政方針を取らざるを得なくなるな。
ところで、選挙でこういう動きがあって、各国が当面は緊縮財政方針をとらないということになれば、ますます信用不安がたかまって、消去法的に円の人気が高まり円高になる。
今日は1ドル79.86円か。
日本の家計の膨大な貯蓄が世界経済を支えている。
「世の中の出来事」カテゴリーアーカイブ
日本の金利
今この本を読んでいますが、たいへん勉強になる良い本だと思います。
で、昨日読んでいて驚いたのですが、168ページに
「G7諸国の長期金利と財政収支(名目GDP比)の関係(1990~2003年)」
という資料があります。
(この名前でグーグルで検索すると、この本の著者である櫨浩一先生の講義資料みたいなのにヒットして同じグラフを見ることができます。)
普通、金利はマーケットが決めるという理屈からすると、
貸し倒れリスクの高いヤツに貸す場合、金利は高くする
貸し倒れリスクの低いヤツに貸す場合、金利は低くする
ところが、日本の場合にはほとんどこの理屈が成り立たたない。
私が人並み外れた教養の持ち主であり、偉大なる常識人であると尊敬している浜村淳さんでさえ、以前にサブプライムローンのニュースを説明するときに、
「アメリカのサブプライムローンというのは、信用力の低い人でも家が建てられるようにするために銀行が低い金利で貸してくれるものです。」
と言ったあと、たぶんスタッフの人に間違いを指摘されたのだと思うのですが
「先ほど金利を安くして貸してくれるといいましたが、逆だそうです。高い金利で貸してくれるそうです」
というような言い方で訂正しておられました。
このときの浜村純さんの口調が、なんとなく釈然としない様子だったことが強く印象に残っています。
日本ではカネを貸すという行為は「好意で貸す」「施しで貸す」「協力してあげる」「助けてあげる」というイメージが強いのではないか?
確かに親が子供に住宅資金を貸したり、資金繰りに困っている知人にカネを貸してあげるのは「好意」であり「施し」「協力」であるが、
サラ金や銀行が貸すのは好意ではなくてビジネスだ。
ところが日本ではこれがごっちゃになるので、金利が正常なメカニズムで決定されることがないのだろうな。
日本ではサラ金の高金利が批判されて、過払い利息の返還請求などが行われるが、ノーベル平和賞をとったムハマドユヌスさんのマイクロファイナンスの金利は結構高い。(サラ金より高いケースも多い。)
で、前置きが長くなりましたが、日本の長期金利(10年物国債金利)についてですが、櫨先生の本の168ページにある「G7諸国の長期金利と財政収支(名目GDP比)の関係(1990~2003年)」という資料をみると、
日本以外のG7諸国では、財政赤字額が増えると金利が上がる
日本では財政赤字額が増えると金利が下がる
という驚愕の事実が説明されています。
日本では他国と違って、財政赤字拡大(貸し倒れリスク拡大)で金利が下がるのです!
櫨先生は、日本は貯蓄率が高く財政赤字を家計の貯蓄で賄ってもまだあまりがあるからだと説明しておられます。
そもそもこの本は日本独特の経済現象を「高い貯蓄率」という側面から説明しておられ、非常に興味深く、説得力もあるのですが、
こと、長期金利に関しては貯蓄率が高いというだけでは説明しきれないのでは?
各年度の財政収支状況(フロー)だけではなく貯蓄率(というか貯蓄額=ストック)も含めた信用力で長期金利が決定しているのなら、財政赤字拡大に従って金利は上昇するが、上がり方が他国に比べて低いということあっても、金利が下がることはあり得ないのではないか?
財政赤字が拡大したときに長期金利(10年物国債金利)が下がる理由は、長期金利をマーケットが決めているのではなくて政府が決めているからでしょう。
財政赤字が拡大すると歳出削減が必要になるので、その一環として国債費(金利)を下げる。
借り手が自分の都合で金利を決める!
で、今まではこういうことで済まされてきたわけですが、近い将来、櫨浩一先生が言われるように、少子高齢化、生産人口激減、日本経済弱体化などによって貯蓄率がゼロになり(フローはゼロ、ストックもゼロ)外債を発行せざるを得なくなると、いよいよ日本は世界の厳しい市場原理主義経済に身をさらすことになる。
そうなったら地獄か?
私は良い世の中になると思うけどなあ(戦争や他国からの侵略がなければ)
子供の日
憲法記念日
今日は憲法記念日
日本国憲法は施行から65年間改正されたことがないそうです。
65年!
私は改正すべき点があると思います。
自民党は改憲派ですので、その改正案に関心がありますが、まず今年の総裁選挙で総裁を
無保険
無免許運転で事故を起こした若者は、当然、任意保険には入っていなかっただろうな。
被害者の皆さんは本当に気の毒だ。
昔、私の妻が運転中、信号無視のクルマにぶつけられたことがありました。
もちろん100ゼロで相手が悪いのですが、相手は無保険で、しかも車検切れだったので自賠責保険もなし。裁判所にも来ない。謝りもせず、あろうことか、自分の入院費用の請求書を送り付けてきました。
ホントに非常識なヤツがウロウロしていますので皆さん本当に気を付けましょう。
選挙
サルコジ大統領がピンチですね。
先進国の宿命
新興国経済発展
↓
国内産業空洞化
↓
先進国経済成長鈍化(というか衰退)
↓
失業増(特に若い人)
↓
結婚しない・できない
↓
少子化
↓
税収減・国債発行・財政危機
↓
選挙で保守政党が破れ、左翼政党が政権を握る
フランスもこうなりそうだ。
で、問題はこの後。
日本では、
左翼政党が政権を握った
↓
が、何も変わらない
↓
左翼政党なのに消費税増税(庶民増税)などと言い出す
つまり左翼政党が政権を握ってもどうすることもできない。
で、結局先進国は何らかの形で財政破綻するのでは?
一回、「ごめんさない」をやっちゃう
でも、別に国家が乗っ取られたり破滅したりするわけではなく、
財政破たんした後は、だれも貸してくれないので、
身の丈にあった国家経営がなされて財政は健全化する。
そのかわり、新興国も先進国もない。
みんな所得も生活レベルも同じ。
完全にコモディティ化した自動車や家電製品を安く作る・買う
もう、このあたりの分野では画期的なイノベーションは起こりえない。おこってもすぐに陳腐化
多くの人は農産物生産会社や漁業会社で働く。
実質社会主義国のような国が増えるので、失業はあまりおこらない。
途中で戦争があったりしたら別。
ちょっと妄想のようになりましたが、先進国が同じような流れでピンチになっていくのは間違いないと思うなあ
朝のニュース
原発推進 ・再稼働
井戸知事、使用済み燃料中間貯蔵施設を兵庫県に設置することを検討
カネ・バラマキ
被災地復興は手付かずのまま
電気代値上
消費税増税
赤坂議員宿舎家賃値下
いいニュースはなにもないな。
橋下さんがんばってくれ!
平均年収1360万円
YOU TUBEで見たのですが、青森県六ヶ所村の、一人当たり平均年収は1360万円だそうです。
すごいな。
原発反対の人が選挙で勝てるわけがない。
御前崎市長選挙も原発推進派の現市長が勝ちました。
悲しいけれど、自分が失業して、家族が路頭に迷ってもいいから原発反対。なんて考える人はいない。
かなりヤバイな
TPPって
野口先生の本「製造業が日本を滅ぼす」には、TTPのことも書いてあります。
・TPPは貿易自由化協定ではない。ブロック化である
・これらは経済学で「関税同盟」と呼ばれる経済協定である。
・簡単に言えば「仲良しクラブ」
・非加盟国に対する排他協定なので自由貿易を促進するのではなく、逆に阻害する(以上219ページ)
・TPPで日本の輸出は増えない(関税が障壁になって輸出が抑えられているということはない)(225ページあたり)
・関税はすでに農業保護以外に格別の意味を持たなくなった(224ページ)
・TPPはアメリカの対中国太平洋戦略の一環であり、中国を排除することが目的である(232ページ)
・日本にとって重要な貿易相手国はTPP不参加国の中にある。とりわけ重要なのは中国だ(231ページ)
・TPP参加 → 中国が対抗手段(EUとFTA締結) → 対中国中間財輸出をドイツに独占される → 日本の輸出は壊滅的打撃を受ける
・「農業開国」「人材開国」を図るべし(247ページ~)
・日本にとって必要なのはTPPやFTAのような閉鎖的クラブを結成してブロック化を進めることではなく、国内既得権益集団の抵抗を排して、あらゆる面で日本を世界に向かって開くことである(251ページ)
よく問題点がわかりました。
TPPについて何冊か読みましたが、他の本はよくわからない。
なかには作者が誰なのかわからない本もありました
一回クラッシュ!
YOUTUBEの動画で、野口先生が次のように言っておられます。
・2000年代、日本経済は既存の産業構造を温存するために海外に需要を求めた
・政策としては、「金融緩和・財政緊縮・円安」
・しかし、本来は産業構造を改革して、国内に需要を求めるべきであった
・その場合の政策は、「金融引き締め・財政拡張・円高」
・2000年代の初めに誤った選択をしたので日本経済はいまだに立ち直れない。
で、この本ですが、基本的には同じ問題点を指摘しているとおもいました。
家電メーカーは海外に需要をもとめて、新興国と価格競争をやって敗北。
自動車産業はすでに大半が海外に移転している。
国内産業空洞化。
それでも「金融緩和・財政緊縮・円安」政策をとっている。
これではダメで、野口先生は産業構造の改革が必要だといっておられます。
例:アップルモデル
「新興国に売るのではなくて、その労働力を買うモデルが確立することが必要だ。(中略)売る相手は、新興国ではなく、先進国でなければならない。アップルが行っているのが、まさにこうした生産と事業モデルだ。したがって、これを「アップルモデル」と呼ぶことができるだろう」(171ページ)
アップルはiphon/ipadなどの魅了的な商品を開発して、台湾で作って先進国で販売しています。
これが先進国の製造業のあるべき姿だ。
で、たしかにそうなのですが、これは日本の製造業にはちょっと無理では?
私も昔、タイヤメーカーで商品開発の仕事をやったことがあるのでよくわかりますが、日本のメーカーというのはiphonが発売されたときに、それによく似た携帯電話で、しかもiphonよりも性能が良いものを作るのは得意ですが、何もないところからiphonを作るのは絶対無理。
と思いながら、YOUTUBEを見ていると、宮台真司さんがこの動画で、まさにそのようなことを言っておられます。
宮台真司さんが、
「3倍4倍の価格でも買ってもらえるような価値・テイストのあるモノを作るべし」
と言ったら、聞き手のアナウンサーが
「それは日本の得意とするところじゃないですか」
と答えます。
この勘違いが重要。
このように考える人が多いのでしょう。
宮台真司さんは「価値・テイスト」と「性能・コンビニエンス」とは違うと解説しておられます。
(日本が得意なのは後者であって、前者は無理)
ではどうしたらいいのかと問われて宮台さんは
「無理。日本は外圧がないと何もできない。一回クラッシュして一からやり直し」
みたいなことを言っておられます。
ちょっと苦笑いしてしまいますが
ところで、大事なことは我々一般庶民・事業主・中小企業経営者がどうしたらよいかです。
中小企業も成長著しいアジアに進出すべきだという話をよく聞きますが、本当でしょうか?
よくわからないですが、野口先生は
日本経済活性化のためには、国内需要向けの高生産性サービス業が必要
とも言っておられます。
我々にできるのは、これではないでしょうか?
