あいかわらず朝走っているので、私はいつも早めにベッドに寝っころがって本を読みますが、そういう時に山本周五郎さんの本は最適です。
この本もよかった。
短編集で10編が収録されていますが、特に「法師川八景」がよかった。
主人公の女性は許婚者(いいなずけ)がいるにもかかわらず、別の男の子供を妊娠してしまいます。
で、その男が馬の事故で死んでしまい、仕方なく生まれた子供を一人で育てることになります。
このように書くと安物不倫テレビドラマみたいですが、全然違う。
主人公は、はじめは周囲の人々の誤解や反感をかうのですが、
その態度・行動が実に凛として立派であるために、次第に周囲の人たちの理解を得ていくという話。
実に感動的な話でした。
他の話も面白い。
山本周五郎さんハズレなし