平成26年度の国の一般会計予算を見ると、歳出総額958,823億円に対し、租税及び印紙収入は500,010億円(歳出の52.1%)、足りない分は公債金(つまり借金)412,500億円(歳出の43%)などで賄うということになっています。
もう、このような状態がかなり長く続いていますので、何とかしないといけないのですが、
単純に考えるとすべての支出項目を95分の50ぐらい(52.6%ぐらい)に減額しないとバランスしない。
で、考えてみたら、本当は払えない額の公務員給与、年金、公共工事投資などを国が借金して払っており、そのカネが消費支出だ企業の付加価値だと言ってGDPに反映され、日本経済はゆるやかに成長しているといわれている。
景気回復といっても、これだけ借金をしてカネを使えば多少経済が上向くのは当たり前で、そんなこと言っている間に日本経済は本当は絶望的に悪化している
よく、このままでは国家財政が破綻するとかギリシャみたいになるなどと言われます。
でも、「破綻」の定義にもよりますが、日本は破綻はしないでしょう。
少なくとも一般の会社が破産して経営者と従業員が路頭に迷うなどというような事態は国の場合は起こりえません。
また、よく言われるように債権者はほとんどが日本人(邦銀)なので、ギリシャやアルゼンチンのようにもならないでしょう。
それから、日本は資産も多く、対外純資産は300兆円以上もあり、世界一の債権国だという人もいます。
これも正しいのですが、問題はこのようなことではない。
問題の本質は国家財政も日本経済も収益力が大幅に低下して、大赤字体質になっていることではないでしょうか?
実際の我が国の経済力は、現在の経済規模(所得や消費)の95分の50ぐらいか?
たとえば日本の公務員給与の平均を私は知りませんが、仮に500万円ぐらいだとすると、95分の50にすれば260万円ぐらい。
年金所得者の平均も知りませんが、月20万で年間240万円としたら、126万円ぐらいにしないといけない。
医療費も同じ。開業医の先生は現在1点=10円が5.2円になり、ベンツには乗れなくなるかもしれません。
もちろん消費が大幅に減少するので民間企業の社員や我々自営業者も同じことになるでしょう。
日本のあらゆる企業はバタバタと倒産する
国民の所得が減り、倒産が増えると税収が下がるから所得はもっと減るな。とにかくえらいことになる。
だから毎年40兆円借金してでも現状を維持するしかないのもわかりますが、
我々は、景気がゆるやかに回復しているなどと言っている場合ではないな