フィッシャー方程式

名目金利=実質金利+期待インフレ率

個々の借入者の視点からすると、例えば住宅ローンの金利=名目金利
名目金利は不変なのでインフレ期待が高まると貨幣価値が下がり、実質金利は下がる。

ただしこのことは経済全体においてはあてはまらない。
個々の借入者の視点からは正しいことが経済全体においてもあてはまると考えてしまうことを合成の誤謬という。

経済全体の視点で見ると
期待インフレ率があがると実質金利が一定で名目金利が上昇する。
貨幣価値が下がるので名目金利が一定なら銀行は実質金利すなわち実質所得が減ってしまうので、これを避けるために金利を上げる

従って金融緩和をしたら実質金利が下がる(投資が増える)というのは間違い。

以上、野口先生の動画より