相変わらず、朝は車のなかで「ありがとう浜村淳です」を聞いています。
いや、実にタメになる番組です。
昔、上の子供が小さかった頃、夜泣きがひどかったので、妻のお母さんにおまじないを教えてもらいました。
「しのだのもりのしろぎつねひるわないてもよるなくな」
と書いた紙を、さかさまにしてトイレに貼っておくというものです。
「ひるわ」でまちがいありませんでした。(「ひるは」ではない)
意味がさっぱり分かりませんでしたが、夜泣きがひどく、妻も私も寝不足で疲れ果てていましたので、すがるような気持ちで実行しました。
で、結局どういう意味やいわれがあるのかわからないまま、十数年がたったのですが、なんと今朝の浜村淳さんのラジオでこの話がでてきたのです!
さすがは浜村さん。なんでも知っている
昔、安陪保名(やすな)という人が、野原で宴会をしていたらキツネが逃げて来る。
次に狩人がキツネを追って走ってきて、
「キツネが来なかったっか?」
と聞くので、
キツネはあっちへ行ったよと答えたら狩人はそっちへ走って行った。
キツネは安陪保名に助けられたので、お礼を言っているかのように何度も振り返りながら森へ帰って行った。
しばらくして、葛の葉という名の美しい娘(実は助けてもらったキツネ)が安陪保名のところへやって来る。
二人は夫婦となり、男の子が生まれる。
その子が六歳になったとき、お母さんにキツネのしっぽが生えているのを見てしまう。
正体がばれた葛の葉は、襖に次の歌を書いて姿を消してしまう。
「恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」
で、この子供がのちの安陪晴明(あべのせいめい)
という話なのですが、相変わらず浜村さんは話がうまいので、運転しながら感動してしまいました。
ところで、それが何で子供の夜泣き防止になるのか?
それについては説明がなかったので、ネットで調べたのですが、よくわかりませんでした。
ただ、信太森葛葉稲荷神社というところには、
「夜泣き止め 夜泣きの子供には昔より名高き葛の葉のマジナイ(御祈祷)いたします」
と書かれた張り紙があるようなので、やっぱり有名なおまじないだったようです。
(その写真をブログにのせておられる人がいました)
悲しいけれど、いい話だ。
また、長年の疑問が解けたようでスッキリした気分になりました。
いつかこの神社に行ってみたいなあ。